とある神社へ御朱印をいただきに参ったら、秋祭りに遭遇した。
ご近所さんたちのカラオケ大会をやっていて、聞き入ってしまった我々は・・・
某駅から徒歩10分以内の閑静な住宅街の中に、落ち着いた雰囲気の神社がある。
そこで秋の祭りが開催されていたので友人と行ってみることにした。
社務所と御本尊の間くらいに舞台のような建物があり、そこをステージにしたカラオケ大会が行われていた。
近隣住民のご年配の皆さまが代わる代わる1人ずつ、ステージに上がって歌を披露していた。ステージの真ん中にはモニターが設置され、歌詞が流れていたので、カラオケさながらにして歌うことができる。
テントの下に並べられたパイプ椅子には、ご近所の皆さまと思われるご年配の方々が歌を聞いて楽しんでらっしゃった。
よくよく聞いてみると、出番が来た人は3番まで歌っていたので、鐘が鳴って強制終了なあのシステムの大会とは違い、フルコーラス歌わせてくれるカラオケ大会であることがわかった。
ステージ横に、次の出番の人と思われる派手な衣装の人が立たされて待っている。
控え室とか、何かしら幕で隠された場所に待機するとか、もう少し出場者に配慮してあげてほしい気もする。
すぐそこで見えるかたちでスタンバイしている高齢の出演者たちからは、緊張が伝わってきそうで少々ハラハラした。
歌っている人はみんな知らない演歌だったけどどの方もお上手だった。
歳を取ったらこんなに上手くなるのかなとか、このカラオケ大会ってオーディションしてるのかなとか、色々考えてしまった。
とはいえ、目的はこのカラオケ大会ではないので、お賽銭を入れてお参りと御朱印をいただき神社を後にすることにした。
出店は定番のたこ焼きといか焼き、焼きそばやりんご飴などが重複せず全10種くらい並んでいた。
ご年配の皆さまのカラオケ大会が開催されている影響か昨今の少子化の影響か、それとも祭りがあと数時間で終わるからか出店の種類が少ないからか、あるいは今挙げた全理由の所為で出店にはお客の姿はなく、各店主もスマートフォンをいじっていて暇そうだった。
輪投げの出店に某人気アニメのキャラクターを発見し、「何あれめっちゃほしい」と友人とはしゃいでいたら、輪投げ屋のおにーさんに「チャレンジしていってね~」と声をかけられた。
周りにお子さまも家族連れもいないので、大人だけど輪投げをやることにした。
輪投げは大人5輪500円。
1投目、勢い良く投げすぎた輪は某キャラクターの脳天に当たって遠くに飛んで行った。
倒すゲームではなく輪を景品に掛けなけば景品獲得にはならない為、もっと優しくふわっと投げるよう輪投げ屋の店主にアドバイスをもらう。
それでも2投目3投目も加減がわからず、某キャラクターにポカポカ当たるのみで輪は飛んでいき景品から外れる。
某キャラクター大好きな友人が「(キャラクターが)かわいそう…」とこぼす。
いや、そっちの心配じゃなくてこっちを応援してくれよ〜(笑)
友人ではなく輪投げ屋の店主に頑張れーと言われて「うん、頑張るー」と答えたが、4投目5投目あっさり外してゲーム終了。
何かの景品に触れたからか輪が入ったからか良くわからないが、美少女キャラクターのシールを1枚くれた。
輪投げ屋の店主のおにーさんがオマケで1つ輪をくれたので、「わあ、おにーさん男前!!」と言ってまた勢いよく投げた。
某キャラクターに輪が当たったが、結局景品獲得ならず。
倒したり攻撃したりするゲームだったら確実にダメージを与えていたところなのに。
輪投げを全部外した人はオマケのおもちゃがもらえると言われ、お子さま向けのティアラや吹き流し(プーと吹くとシュルシュルって出てきたりするやつ)などの入ったカゴを眺めた。
ニセモノのナイフがあり、テンション上がって思わず「これって、サクッと刺したらナイフの刃が引っ込むやつ?!」と言いながら店主のおにーさんにサクッと刺す真似をしたら「俺にやるなよ!」とツッコミが来た。
「っていうか物騒だからこっちの可愛いピコピコハンマーにしなよ」と言われた。
「え~これかー…」と言ってナイフを元のカゴに戻しハンマーを見る。
ハンマーの先にあるニセモノのライフルに目が行く。
こ、これは。
「これにします!!!」
「怖い!!なんなの?さっきから誰か殺したい奴がいるの?!」と聞かれてワハハ~と笑って流す。
最近読んだミステリー系の小説で凶器や武器が出てくるのでつい、そういう類のアイテムは気になってしまったのだ。
輪投げ屋から見たら、ただの怖い人である。
「怖い怖い~!ま、遊んでいってくれてありがとね~」と声をかけてもらって店をあとにした。
こうして、御朱印と美少女キャラクターのシールとニセモノのライフルをGETしたのであった。
満足満足。
たまには、文章だけのブログもありかな。